

大阪大学グループでは、大動脈瘤に対する低侵襲治療であるステントグラフトを用いた治療を1993年より世界に先駆けて開始しました。
この治療方法では、従来の手術で必要とされた開胸・開腹および人工心肺使用を必要とせず、鼠径部小切開による大腿動脈からの血管内アプローチにて治療を完成するため、患者様に大変負担の少ない治療となります。
現在のスタッフはこれまでにこの術式を1000例以上経験しており、2010年度は胸部・腹部を含め300例以上の手術を施行し良好な成績を得ております。また、2010年からは大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療を本邦で初めて導入し、臨床治験を通して従来は治療が不可能であった患者様に対して良好な治療成績を得ております。
今後も新型デバイスの導入等を行い、更なる低侵襲治療の開発、研究を行って参ります。